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Fate/stay night [Réalta Nua](スマホ版)

  • Posted by: とみ~☆かいら
  • 2015年4月20日 21:53
  • ゲーム

実のところ、自分はFate/stay nightはアニメから入ったクチで、今の今まで原作(ゲーム)の方は遊んだことが無かったりする。

それは結局、元々はFate/stay nightという作品自体はセイバーのコスプレをするための「資料」として扱っており、そこに遊戯性・作品性を求めなかったというのがそもそもの始まりであったり、或いはそこから転じてアニメや漫画という形で改めて触れたところで、予てから定評のあった難解な節回しや考証を武器とする菌糸類の世界観がイマイチ馴染めなかったのも有るだろう。

そういう意味で、Fate、というか型月作品自体が当初のところは「見てもよく分からん」という観念が長くあったものの、そこからタイガーころしあむシリーズやカーニバルファンタズムのような公式パロディなり、本編からスピンオフしたFate/Zeroなり、或いは皆々様の愛溢れる解釈なりに触れ続けて外堀を埋めるうちに、いつの間にか普通に楽しめるようになっていた、という意味では型月作品というのはスルメにも程があるだろう、と思うと同時に、1作品あたりの作品寿命が異様に長いというのも納得がいく次第である。

そういう意味で、型月作品は最初は馴染めなくても5年触れ続ければいつの間にか楽しめるようになっているのではないだろうか。
(自分はセイバーコスから数えると8年目となる筈だが)

***
しかしながら、スマホ版の配信が始まったので、重い腰を上げて(というか今更Fateを始めるとすると、PC版かコンシューマ版かでずっと悩んでいたというのもある)原作の方を始めてみたのだが、まあ最初の選択肢が出てくるまでが長え。

ADVという形態は実にスマートフォンというハードウェアに合っていると思うのだが、あまりに読ませる場面の長さに思わずこのゲームがADV作品であることを忘れそうになるほどだった。

勿論、それは最早「Fate/stay night」という作品はすでに桜ルート以外はネタバレどころではないほど情報に浸り切っているのがあるので(正直なところ、それは結局原作の方を遊ぶことは当分は無いだろうと思っていた裏返しでも有る)、それが故に表示される一文一文、或いはセリフの一言一言に至るまでも、隈なく「ああ、これはあそこのあのシーンで、アニメならこうだった」という風に思い起こしていたり、或いはアニメ版は新旧ともに2クールと長いように見えてこれでも随分と端折られているという、原作そのものの長大さもあるらしいので、そういった映像化されなかった部分のシーンを改めてアニメだったらこうなるに違いないと思いを重ねながら愉しんでいたからでもあるのだろうが。

***
しかしながら、型月作品をゲームとして捉えた場合、いわゆる「死にゲー」と評されることが有る。

つまりこれは、ADVという体裁は取っているものの、その実正解ルート以外はほぼ即死=BADエンド直行という、このテのゲームとしてはかなり特異な、シナリオは事実上ほぼ一本道である意味ゲーム性をあまり考えていない側面から語られるものである。

これはそもそもハードウェアのリソースが貧弱だった80年代以前などからも見られる形態ではあるが、そうではない時代に生まれたこの作品にしても、これは型月の成り立ちを考えればある程度納得は行くものである。

型月が月姫で活動を開始した90年代末~2000年代初頭頃というのはいわゆるエロゲーの全盛期であり、或いはいわゆる葉鍵と言われたLeaf・Key作品が開祖となったストーリー重視のADV・ノベルゲーの全盛期でも有る。

元々エロゲーのADV指向というのは、本来はADVが零細なエロゲメーカーの限られた開発環境の中で良質な作品を作り上げるのに適していることが葉鍵の成功により周知されたという側面が有るのだが、既にこの頃のADVの大作エロゲーというのは、シナリオだけでなくマルチエンディングや複雑なルート分岐による高いゲーム性を持つ作品も珍しくはなかった。

だが、TYPE-MOONという組織はそもそもは同人サークルだったのであり、商業組織としての歴史はそれよりも少し新しいものとなる。

そしてこの頃というのは、パソコンの普及期にも重なったことも有り、同人ゲームでもパソコンというハードを駆使した多数の同人作品のリリースが始まっていた。

その中で、ちょうど型月が月姫で頭角を現すのと同時期に有名になった同人ノベルゲーと言えば、「いつものところ」のKanosoが存在する。

Kanoso自体はKanonを元とするパロディ作品であり、同人でありながらもオリジナル作品である型月とはポジションは違うのだが、このゲームもストーリーの流れは型月作品と同じく、ハズレルートはほぼ即死の死にゲーである。

つまるところ、エロゲと比べても更に限られた開発リソースしか充てられない同人作品であるが故に、「死にゲー」というのは一つの作品を限られた環境の中で効率よく作り上げるための手法であり、出自が同人作品であるところの型月にこれらの作品の演出に類似性が存在するのは、ある種の必然ではなかろうか。

それがKanosoでは「ギャグ」となり、型月では「恐怖」とある種の「戦略性」の演出となっている程度の違いで。

要するにこれは「同人作品」として捉えればごく有り触れた選択肢であり演出であると考えられるのだが、高度に発展した作品が主流となっていた商業作品としては異色、という意味で型月作品の独自性のように語られたものではないだろうか。

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