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【試乗】トヨタ・ジャパンタクシー 匠
Posted: 2018年5月10日 23:23 インプレッション

究極的に言えばドライバーとしての感想よりも利用者としての感想のほうがこの車は重要だと思うのじゃ。

というわけでいつもどおり終電を逃したワシがガッツリ1時間、乗り倒してやろう!

***
実際まとまった時間を乗車してみると、ミニバンの良くできたサードシートに座っているような感じ。

アルファードとかのサードシートをよりしっかりさせた感じ、と言えばいいのかな。

クッション性は以前も言った通り肉厚感があって良い。

ただ、全体的にサポート感が低く平板な椅子に座っている感じ。バックレストもかなり低く感じる。
恐らくは着座姿勢の低いセダンから、アップライトに座らせるミニバン型の姿勢になったのもこの辺りの違和感を感じるのに一役買っている気もするけど。

少なくともドライバーがどういう運転をするか分からなくて、次に車がどう動くか(つまるところどう身体を踏ん張るか)というのが分からないタクシーでは、このサポート感の無いシートは車が何かのアクションを起こすたびに身体がゆすられる感じを増幅していて、むしろ快適性が低い部類に入る。

恐らく市街地だけで完結して1000円2000円とかいうような距離感での利用を重点的に想定していて、深夜の長距離客とかはあんまり考えていないのでは。

空間設計はコンフォートより文句なく良くできているのと比べると、何故か椅子の悪さが気になる感じ。

***
メガウェブでゆっくり転がしているだけだとソフト一辺倒に感じるけど、実際街中を走り出してみると一転、異様なまでフラット感があって重厚な乗り心地。
この前乗った200マジェスタのタクシーより揺れない・突き上げられない。

さほど車重のある車ではないので、高級車ほど路面からの影響を受けないわけではなく、絶対的なサスストロークとかは流石に原設計の古いコンフォートよりは無さそうなので、そういう意味では現代的な車の動きもするんだけれども、この辺りはタクシーとしてはかなり理想的なセッティングでは。

タクシーの神風運転でも基本的に挙動は驚くほど安定しているので、この辺りはトヨタかなり奢ったな。

ショボい部品を使ってるって叩いてる人多いけど、こっちはむしろかなり手間を掛けてる。

ただそれだけにシートの出来とのアンバランスさが惜しい。

***
こうやって見てみると、やっぱり300万円を超える高価格もあって、絶対的にはコンフォートを全数コレで置き換えるって発想自体がトヨタにも無さそうで、自分もこのクルマの概要を見た時から専用車とはいえ、かなりその方向性に路線変更を加えてると思ったけど、思った以上にタクシーに使われる車種ごとの役割を明確化している気がする。

もしかして本当に長距離を恒常的に乗る上客はもっといい車を(自発的に)導入している個タクなりを使っていただく感じで、近距離主体の法人タクシーの意見をより本格的に取り入れた・・・つまりある意味では誰が乗ってもいいように、かつ大量導入が前提の作りをしているというか。

そういう意味では現代のタクシー事情に最大公約数的に応えているという恐ろしい作りをしてるんだけど、本質的には恐らくはジャパンタクシーってかなりジャンボタクシー寄りの性格をしていて、バリアフリーとかその辺りの面で言えば確かに従来よりもマルチパーパスに出来ているんだけど、逆に純粋にAからB地点まで旅客を運ぶという意味ではコンフォートほど万能には出来ていないね。

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【同乗試乗】BMW・X3 xDrive20d Mスポーツ/トヨタ・ジャパンタクシー 匠/トヨタ・ヴィッツ ハイブリッドGRスポーツ
Posted: 2018年5月 2日 18:48 インプレッション

その他、知人との同乗で試乗したくるま。

■BMW・X3
SUVだこれ!(当たり前)

隣(助手席)に座っているだけなら普通に快適な高級SUVって塩梅で別にこれといった感情が生まれることもない。
エアコンもよく効くし、ディーゼルだけど車内で聞くサウンドは限りなく静だ(車外騒音は未だトラックだと思う)。
昔の外車にありがちだった「高級な割りには何かを我慢させられる」というような部分は無く、ある意味国産車の助手席に座っているような気分でもある。
(スカイラインクロスオーバーとかあの辺りの雰囲気に近い)

でもよく考えるとMスポーツで20インチホイール履いてるのに、そんなバネ下の不利さを感じさせない、普通のSUVの普通のグレードみたいな乗り心地なんだよ。

Mスポってことを最初把握してなくて、それなりにSUV的なバネ下の重さを感じる動きをしていた点を見てSUVじゃBMWも所詮この程度かって思ったら、その20インチでMスポなんだもん。

普通ならもっとこういうのはドタドタゴツゴツして乗り心地がヤバくなるものなんだけど、まあ普通の車レベルに収まってるなぁって感じさせた時点でBMWの勝ちだ。

あとやっぱり腐ってもBMWだからか、足回りのセッティングが基本的にハイウェイクルージングにアジャストしてる感じがする。

車速が低いと普通のSUVと大して変わんないなぁって思うけど、速いペースで走らせるとフラット感と接地感が出てきて心地よく走るようになってくる。

この辺り、最近のBMWってやっぱりだいぶNVHに対する感覚が鋭くなってるんだと思う。

■トヨタ・ジャパンタクシー
後ろに座る車だからね!!!!

普通に展示車の後ろに座っていても分かるけど、まず椅子がコンフォートよりもずっと進化していて、お客様を迎える座席としては文句のつけようのない出来。

走らせてみると今度はNVHは勿論、ロール・ピッチ・ヨーに対する後席での感じかたの面もなかなか良く練り上げられていると思う。

本来こういう形状の車は後席の着座位置がホイールベースの中心により近づくので、セダンより挙動変化の感じかたでは有利なんだけれども、ジャパンタクシーは見事それを活かしている感じ。

■トヨタ・ヴィッツ
とりあえずチューニングカーとしては足回りの作り方はベスト。

初期から足回りが反応してくれているのでハーシュ感が少なく、かつ奥では入力をしっかり支えるので、走るだけじゃなくて同乗者にも不快感を与えない仕上がりになっておりマウス。

流石に石畳などの荒れたセクションでは今回乗った車の中では最も足回りが硬いっていうのは実感させられるけど、硬いだけで入力に対して足回りが全く反応しないって領域がほぼ無いので乗り心地が「悪い」ではなく「硬い」という評価を与えることとなる。

やはり初期でフリクションやバネ下の重さを感じさせる足回りっていうのは、どんなに動き出してから先のセッティングや性能を煮詰めたってダメなんだよ。

あとはBMWみたいな感性がトヨタに生まれてきたらもう無敵だよ。

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【試乗】トヨタ・ハリアー PROGRESS(ターボ)
Posted: 2018年5月 1日 01:01 インプレッション

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ある意味、こういうSUVって流行りモノというかファッション要素が強いので、伊達で乗るのが一番カッコイイ車だと思うんですけど、その欲求を見事過ぎるくらいに満足させてくれる車だと思います。

個人的には身近にあるCR-V(3代目)がそういうところのストライクゾーンを上手くエグる車としていい車じゃんって見直すくらい好きなんですけど、ハリアーはもうそういう意味では格が違ってて、「ハリアーでないとダメだ」というユーザーが続出するのが分かるくらい、このクラスの車の中ではダントツで設えの良さとその演出の巧さが分かるんですね。

これが結局、元々ハリアーだった車が心身ともにレクサスRXとして昇華され、さらに車格的にバッティングするNXが出ても尚「ハリアー」という車が輝き続ける理由だと思います。
(本当ならレクサス買ってほしいんでしょうけど)

***
ただ、車好き的にこの車を評価しようとすると、雲を掴むような得体の知れなさを感じるんですよ。

悪い車ではないんです。
でも運転していて良い車かと言われても車としての味が無く空気のように走っていってしまうので、どこを見ればいいのかよくわからない。

そういう意味では純粋に豪華でカッコイイ設えに身を任せて悦に浸れる車なんですが(w

細かいところを見るとこの手のSUVにありがちなドタドタ感が無くて、非常に動きの軽い車に感じるんですね。
その軽さが今一体どんな車に乗っているのか分からない不思議さに繋がっているような気もしますし、SUV特有の重量感みたいのも感じないんですが、逆に普通の乗用車からの乗り換えでも違和感を抱かせない乗りやすさに繋がってると思います。

***
結局、この車の上手いところっていうのは、ターボとハイブリッドを用意することで、モアパワーの要求にも上手く応えられるようになったことでしょうなあ。

前期型のハリアーはガソリン車は鈍足ということで有名でしたし、ならばハイブリッドでモアパワーとなっても絶対的には速く走るには向かない(というか足りない)ものでしたし。

このクラスの車ではターボは随一の動力性能を持ってますし、実際このパワフルな走りがどこか掴みどころのないこの車の走りに個性を与えている気がするんです。

それに速いのは単純に面白いですからね(w

まあ最近はターボとハイブリッドを並べられたらこういう伊達グルマでもハイブリッドが売れる時代ですけど、それでも車にこういう「勲章」を付けることの巧さがやっぱりトヨタの底知れぬ部分なんだと思います。

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【試乗】トヨタ・クラウン アスリートG-T
Posted: 2018年5月 1日 00:30 インプレッション

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※写真は展示車のアスリートSハイブリッド

***
一応現行車でメガウェブでも試乗車は用意されてるけど、そろそろ店仕舞い加減の現行クラウン。
(諸注意書きに旧型ですみたいな但し書きがあった)

最後の最後に、ある意味一番クラウンらしくないアスリートの2リッターターボを試してみる。

***
ロイヤルと比べてみて思ったんだけれども、もしかして今のクラウンってアスリートを基本に車を作っているのかもしれない。
マジェスタも足回りのコンポーネントはむしろアスリート寄りだし。

柔らかいんだけど要所要所が締まってて妙に素軽い動きが気になるロイヤルと比べると、後期のアスリートは相変わらず高級車としてはかなり締め上げた足回りの持ち主なんだけれども、恐らくその硬さがロイヤルで感じた軽さの部分とマッチしてるんだと思う。

メガウェブの荒れた路面を再現したセクションでもマナーの良さを崩さない心遣いも持ち合わせていて、アジリティとコンフォータビリティのバランスのよさが印象深く、スポーティ路線の車としては相当に上質な車に感じる。

前期では路面の荒れたところで爪先がブルブル震えるような気色悪さが気になって仕方がなかった部分も、後期では綺麗サッパリその気色悪さが消えている。

このブルブル感というのは自分は「いなし」「張り」という表現でサスペンションリンクに積極的に柔軟性を持たせるという従来には無かった思想が原因だと思ってるんだけど、後期でもカタログには一応記載は残っているし基本構造自体は同じなのかもしれないけど、剛性を上げてサスペンションリンクとしての仕事をキチンと果たせるようにしたのかもしれない。

ロイヤルでは色んなところが柔らかい(だろう)からその柔らかいところに紛れて分からなくなってるだけかと思ったけど、アスリートでも感じないのだからセッティングが異なっているということなんだろう。

本来いなしと張りの思想はジオメトリー制御を担うサスペンションリンクの役割を半分放棄しているような設計だけに、これは悪手だと思うし実際クラウン以外には採用された形跡も無いってことは、やはり間違った発想であると気づいたのかもしれない。

***
2リッターターボエンジン。

現行アスリートは元々3.5リッターとロイヤルと同じハイブリッド、あとは4駆用に申し訳程度に2.5リッターV6の設定がある程度で、ロイヤルと比べると現行型は特に廉価仕様的なパワーユニットが存在しなかった中で、リーズナブルかつよりカジュアルさを狙って設定されたもの。

2リッターの過給エンジン自体は過去にも設定された経歴があるけれども、今回はスポーツグレードの4発ターボという記号性がヤンチャさを演出しているけど、そのコンセプトには賛否両論。

でも結局アスリートって基本若向けのグレードですから、これでいいんですよ。
やっぱりこのエンジンって「若い」って気がしますもん。

とはいえ基本的にはダウンサイジングターボ方向のパワーユニットですから、ランサーやインプレッサのように馬力で絶対的な速さを見せるのではなく大排気量車みたいなトルクフィールで涼やかにクラウンの巨体を走らせるという感じで、直4・2リッター・ツインカムターボという字面から読み取れるヤンチャさは一切無いんだよね。

そういう辺りも3.5リッターほどの過剰感を感じることもなく、かと言ってロイヤルの2.5リッターほどのモアパワー感も無く、「いい車だなぁ」って思わせてくれた一因かも。

***
次期クラウンは恐らくゼロクラウン以来の大変革、ある意味クラウンらしさを心身ともに敢えて完全に捨てに行くかもしれないが故、敢えて現行型っていうのもありかもね。

もうオーダーストップしてるかもしれないけど。

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【試乗】BMW・750Li Mスポーツ
Posted: 2018年4月30日 23:40 インプレッション

BMW_750Li.png
※写真は750Li

***
友人と丸一日車三昧。

BMW Tokyo Bayから750Li M Sport。
リスト上からは普通の750Liだと思ったらMスポだったよ。
なんかBMWの試乗ってこんなんばっかのようなw

***
やっぱり最近のBMWって基本的に乗り味が優しいんですよ。

自分がBMWに初めて触れたのはF10の5シリーズが初めてですが、その時に「これクラウンよりソフトで乗り心地が良い」って仰天したレベルですもの。

本当に一昔前の国産高級車のようにNVHの処理が完璧で、BMWはスポーティだから乗り心地をガマンしなければならないみたいな一昔前のイメージは全く無く、「駆け抜ける歓び」を標榜する走行性とともに恐らく世界でもトップレベルに乗り心地の良いアシを作れるメーカーなんです。

それでいて今度の7シリーズともなるといよいよ4輪エアサスで電子制御ダンパーにBMWお得意のアクティブスタビライザーですから、その機構の恩恵を最大限に利用してBMWの足回りに関する哲学がこれでもかってくらい盛り込まれている感じ。

それを長いホイールベースを物ともしない強靭な剛性のシャーシで支えているから、魔法の絨毯のような乗り心地と矢のような走行性能の高度な両立という、柔らかい硬いで乗り味をなんなんとする評価基準が完全に時代遅れとするレベルの足回りを持つ車になっている。

ドライブコントロールを弄っても、スポーツは確かにスロットルは鋭敏になるなー、コンフォートは大人しいなーくらいが一番わかり易い変化で、足回りも確かにスポーツにすると締まってはいるんだけど元のレベルが高すぎるのでいい意味であまり変化を感じない。

でも、それが「Mスポーツ」の走りですからね。
スポーツセダンとして縦横無尽に駆け回れるのに並みの高級車よりも遥かに乗り心地がよいという、よりコンフォート方向であろう標準車が形無しになるレベルのバランスで、この辺りホントここ10年くらいのBMWの特徴だと思うんですね。

これ以上を求めるなら油圧などの応答性に優れた方式のアクティブサスペンションですが、BMWはこの辺りは保守的だからまだしばらくは無いだろうなぁ。

***
エンジンはこのグレードだとV8ターボですが、久々にマルチシリンダーのシルキーフィールを味わわせてもらいまちた マル

個人的にはアクセルを踏んだ時の音がお気に入りでしたね。
V8だけど直6みたいなスムーズな音がする。
自分が昔乗っていたインフィニティのV8みたいな、アメ車みたいなドロンドロンの音ではないと。

如何にも高級スポーツセダンの音って感じでとても好みだ。

***
それだけに今世代のBMWの特徴である、「バカボンの本官さん顔」が個人的には大マイナスで、「最新が最良」の理屈の下、フルモデルチェンジを待とうと思います(キリッ

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【試乗】トヨタ・カムリ G "レザーパッケージ"
Posted: 2018年4月17日 22:32 インプレッション

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良い車だと思います。ええ。

***
先代のカムリは国内ではハイブリッド専用車化したことで一気にセールスが回復・・・と思ったら尻すぼみになった感じはありますけれども、でもD〜Eセグメントのセダンとしては一定の存在感と方向性を示せたということで、現行型も引き続き日本市場にも生き残れたようで。

***
先代の後期からキーンなルックでちょっとこういうタイプの車には似合わないんじゃないの的な鋭さを得たカムリでありますけれども、取ってつけたような感じだった先代と比べると新型はデザインコンセプトの流れは汲んでいてもトータルデザインが為されてなかなか存在感あるスタイリングになったと思います。

ただスポーティであることを強調していますけれども、どちらかと言うと欧州的なマッシブさよりはアメリカンなグラマラスさって感じで、アスリートよりはプレイメイトを見ているようなスタイリングだと思うんですよ。これ。

まあ主戦場はアメリカだからそんなもんか。

***
でもスポーティスポーティとうるさいほど宣伝してるから走りもそういう方向になってるのかと思ったら、走りはいい意味でアメリカに染まって以降のカムリですね。

つまるところ和風ブレッドアンドバター(?)。

トヨタは中庸を真面目に作らせたら本当に上手いですね。

ハイブリッド特有の重心バランスの良さのお陰でFFの頭の重さも感じさせず、しかしながらもナチュラルで自然なハンドリング。そしてスムーズかつ穏やかな乗り味。
先代もゆったりとどこまでも乗っていけそうな穏やかさは特筆モノだと思っていましたが、それが見事に受け継がれていて、上級大衆車としては満点の乗り味だと思います。

ただこれがスポーティかというと、フラットであるけれども、そういう方向じゃないね。
素性がいいからそういう意味でかなり走るとは思うけど。

***
ドラポジは欧州車と比べるとアメ車(的な車)って基本的にハンドルがシートに近い傾向にあると思うんですよね。

欧州車だと特にイタリア車がそういう傾向にあると思いますが、ハンドルの遠いテナガザルポジションを取らせる傾向があり、日本車もまた欧州とは違った理由でテナガザルな傾向がありますから、それらとは全く異なったポジションになるわけです。
少なくともクラウンやプリウス辺りの「古き良きトヨタ車(?)」的な部分が残ってる車とは一線を画する作り。

これはヨーロッパと違って刺激の少ない広大な国土を淡々とロングクルージングするのに最適化した設計で、日本でも高速道路を淡々と走り続けるタイプの長距離ドライバーには向いたドラポジ設計になります。

個人的にはこういうポジションの車が好きなんだなぁ。

***
やっぱりカムリはいい車ですわ。

車のことを何も考えずに、しかしてしっかりとしたものが欲しい人にはバッチリな選択かと。

でも、それだけに派手めなスタイリングがそういう「純粋にいいもの」が欲しい人を遠ざける要因にならないかなって。

ど地味だとそれこそ箸にも棒にもかからない車になって売れないでしょうけど。

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【試乗】トヨタ・ジャパンタクシー 匠
Posted: 2018年4月17日 21:56 インプレッション

NTP10_001.png

たまにはメガウェブに行くのもいいものですよ。ええ。

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ジャパンタクシーはコンフォートの後継車として昨年登場したトヨタのタクシー専用車。
何故かメガウェブでは試乗車が用意されているけれども、色んな意味で話題性のあるからなのか、何らかのマーケティング的意図でもあるのか。

セダンから背高のハッチバックスタイルになりロンドンタクシーのような威容を誇るようになったが、このスタイルはいわゆるユニバーサルデザインを突き詰めた末の結果なので、一種の収斂進化のようなものだろう。

プラットフォームは古臭いセダンシャーシから一気に最新のシエンタベースのものになった。

そのためボディ形状が大きく変化しただけでなく駆動形式もFF化するなど、タクシー専用車としては今まで禁じ手とも言える構造を多々持っているわけだが、まあ最近はプリウスとかが大々的にタクシーで使われている手前、「整備性が良いからFR」なんていうのは最早保守的な業界であっても古臭すぎる考え方なのかもしれない。

***
本来なら後席の快適性をインプレッションする方が似つかわしい車な気がするけれども、メガウェブでは運転席に座れるのだから仕方がない(w

とはいえ、ドラポジ設計の面ではベースとなっているシエンタの影響を大きく受けており、基本が悪いわけではないのだが、「仕事場」としては機能部品の散らし方のようなインターフェース面はともかくとして、その土台の面ではテレスコピックが無かったり、チルトステアにしても元のコラムの設置位置がやや悪く着座位置に対してかなり低く感じるなど、乗用車っぽいところが抜けていない。

この辺りは突き詰めれば色んな方から高評価を頂いているプロボックス・サクシードなんかもベースのヴィッツ(現行型も元を辿ればヴィッツに行き着くのでほぼ同じ)の影響が抜け切れていないので、そういう意味ではプラットフォームの限界から来る妥協ではあるのだが、やっぱり営業車ともまた違ってここが仕事場として長時間長距離を走り抜くためのドライビングポジションって、俗に言われている「正しい姿勢」からかなり違う感じになるので(ハンドルを抱え込むような姿勢が良い)、その振り幅がベースのシエンタと同じなのはプロの道具としてはちょっと如何なものかと思う。

***
ドライブフィールも基本的には現代的な1.5リッター車として考えればごく平均的なレベル。

ハイブリッド車としての性能自体もカローラフィールダー辺りとほとんど変わらないので、あの辺りの動力性能とドライブフィールを想像していただければほぼそんな感じで、昔のタクシーみたいな明らかな時代遅れスペックではなく、特にストレス無く市街地走行をこなす感じである。

乗り味も時折タクシーが見せる鷹揚過ぎる乗り味ではなく、こういうハッチバック・ミニバンスタイルの車としてはごく常識的なレベルで、ハンドルを切っても戻しても、メガウェブが再現する様々な路面の上を通り抜けても別にどうってことない普通の車である。
フロアがやや弱そうな感じを受けるのはこういう車だからというよりは種車の特性そのままって気もするけれども。

ただ、毎日馬車馬のように走り回ってもその大多数が法定速度100kmすらも生涯に何度出すかも怪しいような使われ方をする車故、普通の乗用車よりはかなりソフトな感じも受けるので、思い切ってシティユースに特化したセッティングになってるのかな。
とりあえず20万kmくらい走った後にどうなってるんだろうw

そういう意味ではただ転がしているだけではシエンタと本当に大差ない車なのかもしれない。

***
実用車ではあるので、乗用車と比べればスタイリングは実用一点張りというところだが、それでも昔の車のこのテの車と比べれば相当に見切りは悪い。

結局、この辺りは安全への要求などの違いからウエストラインが昔よりもかなり上がっているのが大きいと思うので、最早どうにもならないような気もする。

***
そんなわけで運転手として乗るには大変無味無臭な車でありましたので今度は後ろに座りたいところでありますけれども、350万もするのに最早絶滅危惧種のニッサン系タクシーよりも多く見る気がするんじゃが。最近。

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【試乗】ニッサン・ノート e-POWER X
Posted: 2017年9月17日 00:49 インプレッション

どちらかと言えば以前の試乗からの再確認みたいな感じ。

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走っていて気づいたのだが、e-POWERドライブと称するワンベダルドライブのインパクトのせいであまり触れられていないようなのだが、ノートe-POWER、トヨタとかのハイブリッドと違って回生と摩擦ブレーキが連動していない。

つまるところ、電子制御ブレーキのような高度な機構を持っていないようなのだ。

お陰でブレーキフィールは自然・・・というか普通なのだが、同時にブレーキを踏んでも回生が高まってエネルギー回収効率を上げている(&摩擦ブレーキの負担を減らしている)というような事をやっていないので、ある意味EVとしての仕組みを活かしきれていない車ということになる。

勿論、トヨタとかのハイブリッドでも回生連動はどこまでやっているのか?と言われれば大してやってはいないのだが、それでも全く無しよりはやった方がこういう車では気持ちがよいということで、残念なポイントだなぁと思う。

それをワンベダルの方で最大限にカバーしているのがe-POWERと言われたらそうなのだが、やはり普段からこういう「ちょっとしたこと」にも気を使って欲しいものだし、そういうところに気が回らないところが「ニッサンだなぁ」と感じる点なのですが。

最も、そういう電子制御機構を追加すると当然コストや開発リソースは高騰するので、こういう車をこういう車格でこういう値段で、となるとある程度割り切るのもまた術なのかもしれない。
(でもドライブトレーン自体は基本的にリーフと共通なんだから、つまりリーフもそういう機構は無いってことだよね)

***
ただまあ、別件でエクストレイルハイブリッドにちょっと乗る機会があったのだが、これにはノートやリーフには無い電子制御ブレーキが奢られているが、こちらは見事なまで未完成な感じで大変気色の悪いブレーキになっていた。

たぶん初代プリウスの前期型がこんな感じだったんだろうな、みたいな。

ニッサンの開発力からしても、無い方が正解だった?

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【試乗】ニッサン・セレナ ハイウェイスター
Posted: 2017年9月15日 01:48 インプレッション

基本的な印象は以前乗ったときとほぼ共通である。

ミドルクラスミニバン御三家の中では最も軽いフィーリング、ソフトな乗り味。

これは足回りのチューニングを「スポーティ」に変えているハイウェイスターでも変わらない。
恐らく、バネは共通でダンパー辺りのスペックが変わってるだけなんじゃないかと思う。

どの辺りが違うかと言えば、常にだらしなくふわふわと揺れていたダンピングの無さが消えていて、ソフトなオリジナルのセレナの乗り味の魅力はそのままに、入力があってもそれを速やかにいなしてくれる。

バネもダンパーも柔らかすぎてしょっちゅう底づきしてるんじゃないかってくらい、不自然なハーシュネスをたまに感じていた標準車と比べても、その辺りの不自然さが消えて乗り味がスッキリしていてとてもよい。

ハーシュネスなどという言葉はこの車にはどこにもない。スポーツグレード(?)なのに。

あまりにも柔らかすぎて乗り手を選びかねない標準車を見るに、少なくとも普通の人が普通にこういう車を乗り回すには、本来ハイウェイスターくらいの足回りが「普通」の方がいいのだ。

それでもだいたいハイウェイスターくらいのチューニングでノア兄弟やステップワゴン標準車と同じくらいの雰囲気。
それくらいセレナの足回りは柔らかい。

***
しかしながらそれ以外の部分は基本的に元のセレナと変わっていない。

軽すぎるくらいのハンドル、ライバルと同じようなスペックとは思えないほど眠い加減速、この辺りはとてもじゃないけど「ハイウェイ」スターではない。

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【試乗】トヨタ・クラウン ロイヤルサルーン(ガソリン車)
Posted: 2017年5月 4日 21:20 インプレッション

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一応現行クラウンはメガウェブではアスリートとマジェスタには既に乗っていたけど、ロイヤルについては今日の今日まで乗るチャンスが無かった。

だってトヨタ店なんて敷居高すぎてなかなか行けないんだもん。

***
やっぱりクラウンという車はこのロイヤルシリーズが全ての基本なんだと思う。

シリーズの中で車として最もよくまとまっているのがロイヤルで、とても乗りやすい。

その乗りやすさというのはあの狭いメガウェブのコースでも難なく取り回せる程度のサイズ感に加えて、単に安楽志向なだけでなく車の一挙手一投足、つまりドライバビリティの点で徹底的にコンフォータビリティを損なう動きを排除している点も大きい。

ロイヤルシリーズはアスリートシリーズとの差別化が明確になった170系以降では、基本的に性格付けは非常に大人しいものになっており、アスリートのような華美な動力性能も装飾も持たされてはいない。

210系になっていよいよ3リッター以上のエンジンすらも取り上げられたように、腐ってもトヨタを代表するサルーンとして考えても、一寸地味な存在になりつつある。

しかし飛ばさなくても、そのジェントリーさを愉しむ余裕を見せてくれる、これこそが高級車の在るべき姿だ。

アスリートやマジェスタはそういう意味ではやや背伸びがちな感じで、クルマ本来の素性と実際の味付けの方向性が合ってないんだと思う。

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【試乗】マツダ・CX-5 20Sプロアクティブ
Posted: 2017年2月 5日 17:57 インプレッション

大阪での先行展示の時も人いっぱいだったけど、お店の方も人いっぱい・・・。

***
あれからちょうど5年。

SUVで5年でフルモデルチェンジとは非常に早い部類に入るが、少なくともフルラインナップはおろか、Dセグメント以下の根幹となるラインナップ+α程度に車種を絞り込んでいるマツダにとっては、モデルチェンジサイクルの決定というのは非常に重要な要素であり、果たしてCX-3(海外ではCX-9)まで一通りのラインナップが完成した現在、次の一手は何かということに注目が集まっていた中での選択が、CX-5だったのである。

***
ソウルレッドクリスタルメタリックは単体で見ると何が変わったのかほとんどわからないんだけど、並べて見るとベースの色は一緒だけれども、メタリックの質感が深くなっていて、非常にシャドウからハイライトにかけてのコントラストが強くなっており、この辺りの違いは旧色と明確に分かる。

まるで旧ソウルレッドがソリッドカラーに見えるほどの差で、ソウルレッドを初めて見た時のようなインパクトを再び感じさせてくれる。

新型のCX-5は面の作り方という点では先代と比べるとプレスラインがシンプルになっており、こういうメタリックカラーは映えにくくなるスタイリングなのだが、その面の抑揚が減ったにも関わらずそれを感じさせないくらいダイナミックな見栄えをするというのは、色が面の要素を補って余りあるほど進化したということだ。

だから、逆に他の色だと結構新型ってのっぺりして見えるのよね。

試乗車はマシーングレーだったんだけど。

***
ガソリンのCX-5。

正直なところ、先代のガソリンは乗ったことがない。

なのでちょっと楽しみだったのだが。

なんだかんだでCX-5は比較的重量車であり、しかも先代は2リッターだとディーゼルと比べて非力感を訴える向きも多かったことから、アクセラの1.5リッターみたいな感覚なのかと思ったけれども、これは大変によく走る。

タウンスピード領域からのトルク感がしっかりしており、それを支えるATの制御の巧みさも相まって足の遅さなど一切感じさせない。

タコメーターの動きを見ていると何気ない加速でもアクセルを踏んでいるうちは結構引っ張っている感じがするのと、トルコンのスリップを以前よりも使うようになっている感じもするが、むしろターボの段付き加速やATの変なシフトパターンの気になるディーゼルよりも街中では扱いやすいのではないだろうか。

思えば、この2リッター+6ATという組み合わせはSKYACTIVシリーズ初期から存在するパワーユニットだが、初めて先代のアクセラに載った頃からこのエンジンとミッションのコンビネーションは非常に印象が良かったことから、やはり組み合わせとして一番熟成が進んでいるのだろうな。

***
足回り。

やはり非常に軽快に走るようになったと思う。

勿論季節柄こちらの方ではスタッドレスで、17インチにインチダウン?されているのだが、先代が属する第1世代車では改良によってマシになった車もあるものの、兎にも角にも足の動きが悪く、初期のハーシュネスがかなり気になるドスドスした走りをするのが一種の特徴でもあったのだが、この辺りのフリクション感がほぼ取れている。

新型はサイズが先代とほぼ変わらないにも関わらず少々重量が増したようだが、これは多分剛性に振ったんじゃないかな。

先代は最新のプラットフォームの車としてはそういう剛性面は少々心許ない感じで、この辺りがそういう乗り味の悪さの要因になってる感じだったし。

だから剛性が増して、今まではシャーシ側に逃げていた入力が足でしっかり受け止められるようになったんじゃないかと。

***
内装。

正直を言うと、スイッチとかのコモンパーツじゃないレベルでの先代からのキャリーオーバーなパーツがいくつかあるようで、そういう意味では新型感が最も薄いのはインテリアではないかと(笑

勿論、ドラポジ設計とかも先代同様で、そういう意味では乗り込んで即しっくり来るのは、現行世代のマツダ乗りなら誰でも感じることではないかと。

しかしながら、ウインド投影型となったHUDが非常に見やすくなっており、この点は大変な進化かと。

***
結論を申し上げると、大変良い車である。

良い車ではあるのだけれども、まあ良くも悪くもあざとさが無いという意味では、商売には向かない車じゃないかなぁと。

先代はディーゼルという飛び道具があった。

しかし新型は飛び道具としてディーゼルは使えない、じゃあその次は何か。

この辺りの提案に新型は欠けている。

「モデルチェンジして(前よりも)良い車になったね」っていうのはどんな車でもそうである故。

勿論、敢えてキープコンセプトを選んだその意味は新型が発表になった当初にも申し上げたとおり、鼓動デザインというか、車作りのフィロソフィーを一過性に終わらせないという意気込みが感じられると思うし、今の時期はちょうど技術世代的な意味でのSKYACTIV第1世代から第2世代への谷間の時期なので、新しいものが何一つ盛り込めないというのもある。

しかしながら、その上でビッグマイナーでも良かったはずの車をフルモデルチェンジさせたことの意味が、今回のモデルチェンジからは残念ながら感じられないんだよね。

***
ところで19インチにすると車重が20kg増えるっていうのがかなり怖いんじゃが(w

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【試乗】トヨタ・C-HR S-T
Posted: 2016年12月26日 02:28 インプレッション

展示車はともかくとして、試乗車はあるところと無いところがまだ分かれている感じで、大きい店でも無いところは年明け以降?って言ってるけれども、何故か小さい田舎の店にあったりする。

***
車としてはプリウス(TNGA)のシャーシをベースに、定番のハイブリッドは勿論、四駆はオーリスのドライブトレーンを突っ込んだりしたクロスオーバーSUV。

車格としてはジュークやCX-3、ヴェゼル辺りと同格になるが、セグメントとしては実質1つ上。でも価格帯は一緒。
それだけモジュールシャーシのコスト削減効果はすごいのか、トヨタが損を被っているのか・・・。

***
とはいえ、ライバルと違ってBセグのシャーシを無理に拡大したわけでもなく、プリウスで抜群の出来を見せていたTNGAシャーシだけに、このクラス・タイプの車にありがちな車重とかに対してオーバーキャパシティな足腰のひ弱な感じは無いんだな。

しかしながら、プリウスよりもプレミアムでスポーティな路線、具体的に言えばリヤのロアアームにピロボールジョイントを奢ったと言っている割りには、その辺りで感じられるはずの足の動きのしなやかさなんかはほとんど感じられず、基本的にはいつものよく出来た方のトヨタ車なんだよね。

やっぱりこの辺りの車っていうのは、どうしても車重に対してタイヤが大きい(重い)ので、その分だけ足回りの性能はスポイルされがちなんだよね。

***
ドライブトレーンの味付けなんかも、随分と上品に味付けしている感じがする。

CVTが結構ステップAT的に振る舞うんだけれども、だからといって無闇に引っ張ったりとかもせず、4気筒だけどしっかり遮音も利いてジェントルに回るエンジンのスムーズさもあり、ゆったりとした走りに特化したような感じ。

まあジュークのターボみたいなパワー型のエンジンでもないので、そこを勘違いしてしまうと「トヨタアクセル」なんていう古典的な煽りの標的にもなるだろうし、このエンジンの味わい方を存分に提案している感じね。

***
やっぱりこの車は基本的には伊達で見る方の車としての方がお似合いな感じ。

内装色はお約束のように暗いんだけど、それでも不思議な上質感・満足感があるし。
でも別に上級グレードの方も見たんだけど、ピアノブラックと言いつつラメも入れるのは流行ってんのか?

エクステリアは最初「カバみたい」とは思ったけど実物はそんなに酷くないw

ただ、拘ったというリヤドアのドアノブなんかは、こう、確かにボディグラフィックと一体化させるデザインは古今東西色々あるけど、これはもうちょっとウインドウ回りのデザインを整理すればもっとスマートに出来たはずなんだけど・・・。

なんかこれは「デザインも頑張りました!」っていう対外的なアピールであって、かつてラウムだったかスパシオだったかで徹底的にユニバーサルデザインに拘ったような実用性的な意味も薄く、かと言って真剣にスタイリングを考えてこうしたという風にも見えないんだよね。

最近のトヨタはボディの造形一つとっても、どうやって成型したのかわからないくらい複雑な形状とかしてて、とんでもなくカネがかかってる感じはするんだけれども、反面その凄さはどちらかというと内向きの凄さって感じで、デザイナーや業界関係者が見れば地団駄踏んで悔しがるほどすごいのかもしれないけど、世間一般には個々の造形を作ることだけに執心し過ぎててまとまりが無く見えるだけで、その凄み・良さが伝わりづらい感じがするのが。

だから、スタイリングの面では技術的な凄みはともかくとして個性という点では日本ではこのクラスのクロスオーバーモデルの嚆矢的存在であり、そのデザインも激賞された「ジュークが羨ましかった?」的な感じもする。

もちろん、流行りのアイテムなんかをふんだんに織り込んで、アフター市場すらも食いに来てる感じがするのは、これはとてもある意味では驚異だと思うし、一般受けすると思うんだけど。
(でもシーケンシャルウインカーが前だけなのは、レクサスとの厳然たるトヨタヒエラルキーを感じる)

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【試乗モニター】マツダ・アクセラ 15XD・Lパッケージ #2
Posted: 2016年11月25日 01:38 インプレッション

■アダプティブLEDヘッドライト
機能的にはアウディのものに類似した、ハイビームレンジを細かく分割し遮光したい部分のLEDを消灯するタイプのアダプティブライト。

ある意味ではどうしても光源の特性・性能的に複数のバルブを束ねた構造にせざるを得ないLEDライトの性質を逆手に取ったシステムとも言える。

デミオでは11ゾーンに細分化されたが、アクセラはそれよりは1世代前のもので4ゾーン分割となる。

動作的に見ると、従来のオートマチックハイビームをこの分割したハイビームレンジ個別に動作させているという感じで、1ゾーンでもハイビームの箇所があるとハイビーム扱いとなるらしく、従来のオートマチックハイビームと比べるとハイビーム表示の出ている時間は飛躍的に伸びている(大体よほど明るい街中とかトンネル以外ではほぼ7〜8割方ハイビームな感じ?)。

しかし、機能的には「従来のオートマチックハイビームの進化型」というのが一つのネックとも言える感じで、ハイビーム判定自体は従来型同様かなり慎重で、ハイビーム表示が出ててもハイビームになってる領域はどこ?みたいのは結構あるし、他車への反応も同様に早いので、切り替わりを意識する場面は良くも悪くもあまり無い。

国産他社ではトヨタのアダプティブハイビームはAFSとアクティブシェードを使うという独特の構造になっているが、これが限界まで光軸を上げつつ他車を切り抜くように追従して遮光するのと比べると、動作的・視覚的には従来のオートマチックハイビームに近く「如何にも」な感じが薄いということである。

まあアクセラではこの辺りが粗い4ゾーン制御であるのも関係している感じがするので、デミオの11ゾーンタイプならもうちょっと他車を「切り抜いた」感じは出るかもしれない。

■レーンキープ・アシスト・システム
当然ながら自動運転対応ではない(笑

仕様的にはブレーキ制御でヨーコントロールの補助をするものではなく、ステアリングを直接操作して運転補助を行うタイプのレーンキープアシスト。

機能上はMRCCを含めるとステアリング・スロットル・ブレーキの3要素を制御できるので自動運転レベル2対応ではあるのだが、感度設定は何段階かあるけれども、共通するのは相当ギリギリまでラインに寄らないとアシストしてくれないので、これを頼りに運転するのは止めましょう(当たり前)。

動作感も基本的に「おしおき」的に結構な旋回感を出して制御されるので、今のセレナは言うに及ばず、昔のシーマみたいに自動運転対応を謳っていなくてもシステムが対応している限りのRのカーブなら車線のど真ん中を延々と走り続けるみたいな芸当はほぼ無理。

■新型アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
見 に く い (爆)

MC前のコンバイナの面積を使い切ってない感じの小ささとは別の意味で、解像度が上がって情報量が増えた分見づらくなったというか、クルーズコントロールや車間距離・車線認識の表示が本当に超見にくい。

表示部をよく見ていると上下面積はほぼ調整分も含めれば目一杯使っちゃってるので、左右を使い切ってない感じか。

次期CX-5辺りからはウインドウに直接投影するタイプになるそうなので、この辺りの欠点は認識しているか。

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【試乗】ダイハツ・ウェイク Gターボ "SA II"(FF)
Posted: 2016年11月23日 22:06 インプレッション

なんかこの車面白いんじゃが!!!!

***
タントなどのスーパーハイトワゴンを超える「ウルトラハイト」とでも言うべきウェイク、案の定タントが流行ったからといって更に広い軽自動車にニーズがあるのかと言えば二匹目のドジョウは居なかったわけじゃが、やっぱりこの車、タントみたいな万人向けではない文、このパッケージングにばっつりハマる人には何物にも代え難い車になると思うのですよ。

多分次期型無いだろうけど。

***
この車はとにかくディーラーさんでパッケージングやユーティリティの説明を受けたり、オプションカタログを眺めたりしたときに「これをどう使ってやろう」というのが即座に思い浮かんでくる人には大変魅力的に映るはず。

ノアとかセレナより背が高いんじゃないかってくらいの全高・ひたすらに四角いキャビンに加えて、ウェイク(乗用)でもその効率の極致を目指したようなパッケージングをフルに活かしきるユーティリティ設計が為されていて、ダブルフォールディングする「助手席」に、床下収納的にフォールダウンしてカーゴルームの床と一体化するセカンドシート、そしてそれらを組み合わせて長尺物も積み込める(つーても室内長は2mちょいくらいしかないけど)工夫が盛り込まれてて、実用車としては極めて高い素性を持っていると思うのですね。

ディーラーオプションなんかもその辺りを活かすアイテムが揃えられている感じで、実用本位のレジャーユースにはこりゃーえーわーと思うわけです。

ただ、それだけに今年登場した貨物仕様のハイゼットキャディーと実際のところ絶対的なユーティリティには差がない感じで、たぶんキャディーの方があんまりパッとしないのは本来あの車を買うはずだった人はもうウェイクを買っちゃってるってパターンじゃないでしょうか。

だからまず第一声に「走りがどうのこうの」と言い出す人には箸にも棒にも掛からない車の典型だけれども、道具として考えた際の発想力がある人には、代えが利かない車になるかもしれない。

この車って、そういう車だと思うんです。

普通の人はタントに流れるだろうけど。

***
まあ、それが故に自動車(乗用車)として乗る分には、全高は高いのに着座は普通の車よりちょっと高い程度に抑えてあるから、天井が恐ろしいほど高い。
あまりにも高すぎてタント辺りと絶対的な空間の感覚は変わらないのではないかと思うくらいに。

そのせいかドラポジ的にはシートハイトアジャスター無し・何故かチルトステアリングも無しで、空間設計的には確かに座高が2mくらいあるなら話は別じゃが、この空間でシートの高さが多少大元から高めに取ったところで普通は不足が出ることはないわけだから、ハイトアジャスターが無いのはまだいいが、チルトが無いのは・・・。

あとやっぱり、実際のところ前後の着座位置は普通にボンネットがある車とおんなじような感じだと思います。

***
走りはターボで1tくらいある軽の走りと思えばごくフツーでございましょう。

ただ、やはり背が高すぎるのは剛性的には辛いのか、ボディが割りと軋むというか、バスみたいにガタガタうるさいんですね。
その割にはフロアは頑丈そうなので、走り・乗り味にはそういう剛性面でのアヤから来る弱点は見受けられなくて、単に上屋が騒がしいだけなのですが。

でも、そういう風にシャーシそのものは色々苦しい感じがする割りには走りはかなりシャキっとさせてて、普通に走ってる限りはハンドルを切ってもギャップを踏んでもグラグラするようなことがない、路面からの入力も一発でいなす、そんな感じにまったりとしているというよりは、ヤンチャな見た目通り、割りと粗っぽい運転をしてもそれなりに何とかなるような方向に味付けられてますね。

これが走って楽しい方向ではないのは確かですけれども、高重心が一見感じにくいっていうのは、安心感半面、横転すれすれの危険領域に不意に入り込むような場合もあるんじゃないかと?

***
でもやっぱり一番驚くのは見積もりで、このターボグレードにナビとかの必要なオプションだけを足しただけでも本体は180万を超えるくらいになるんですが、トータルはというと200万で済むんですね。

登録車なら本体代は「安い!」と思っても経費分でかなり足が出る感じになったりしますが。

そういう意味で、結局諸経費まで入れて計算すると、軽ってまだまだ価格競争力は登録車と比べても圧倒的に優位ですね。

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【試乗】ニッサン・ノート e-POWER メダリスト
Posted: 2016年11月 3日 18:25 インプレッション

最近はシリーズ・ハイブリッドというよりは、レンジエクステンダーEVと言われることの方が多いような形式。

純粋なシリーズ・ハイブリッドは日本車の乗用車では初じゃないかな。
外車だとBMWとかシボレーにあるけど。

***
基本は改良前のノートほぼそのまま。
よって純粋にパワートレインの印象のみを語る。

基本的な部分はリーフのものをほぼそのまま移植+ベース車のエンジンを充電用に転用したものという形になる。
その割りにはリーフより圧倒的にお安いということは、やっぱり電池代が高いのか。

動力性能的にはBセグメントのボディに250n・mクラスのパワーなので、文句の出ようはない。

もちろん電動であるので、高速域になるほどパワー感は落ちてくるけれども、スーパーチャージャーのグレードよりも素直かつ自然に走り、しかも少なくとも法定速度の範囲内ではトヨタの同クラスのハイブリッド(アクア・カローラ・プリウス等)よりもぶっちぎりで速い。

要するに軽い分リーフの動力性能を一回り太らせたような感じなので、クラスとしては3リッタークラスの車とタメを張れるくらいの加速をするんじゃな。たぶん100kmくらいまでは。

まああの辺りのハイブリッドはエンジンもモーターも走るには中途半端なので、60kmまでの車だけどね。

***
しかし、エンジンの使い方はもう少し考えても良かったのではないかと・・・。

もちろん、この車でのエンジンは純粋にただの発電用なので動力性能には寄与しないし、ならば最も効率の良い回転域で粛々(?)と使うというのは理想論としてはその通りなのだが、だからといって回りだしたと思ったら停止時でも平気で轟々と2000回転過ぎくらいの勢いで回すのは如何なものかとw

そのくせ、走行中に充電とかをする時は何故かアクセルに反応して回転数が上がったり下がったりする。

商品性という点ではお下品というか、あんまり考えてないよねw

***
ただ、動力性能の点では上記の通り「日本の法律の範囲内で使うのなら文句なし」ではあるのだが、反面基本は電気自動車としての資質がこの車の最大効率に影響するように、シティモードでは似たような走り・制御をするアコードがあの車体でカタログ値リッター30kmオーバー、この車はアコードよりはふた回りは車体が小さいのにカタログ値で言えばせいぜい15%程度しか良くない。

これは本来ハイブリッドとはエンジンとモーターのいいとこ取りをするための機構であるところ、シリーズ式である以上如何にもEVとしての部分が効率の点では足を引っ張っているわけで、どちらかと言うとこういう構造をとったのは最大効率や動力性能よりもニッサンの政治的理由の方が大きい車だと思うのよな。

だから、絶対的なトータルコストであるとか、リーフの走行フィールをこのお値段で、というのであればこのノートはそれなりに競争力があるものの、「すごく燃費のいい車」的な感覚で捉えるとハイブリッド以上に得手不得手はハッキリしているはずで、あくまでシティコミューター的に使う人にベストマッチ、という感じの車。

***
静粛性という点では、ロードノイズが割りとはっきりしているので、圧倒的に静かかと言われると、普通に走ってる時はあんまりそういう感じがしなかったり。

で、エンジンが回る時は遠慮会釈無く回すから、むしろそのあたりの落差が・・・。

***
ところでこの車、ニッサンが「e-POWERドライブ」モードと謳うモードでは、いわゆる外車のEVでは一般的なワンペダルドライブが遂に日本車でもできるようになっている。

自分はこの点だけでも大満足です。

やっぱり回生ブレーキを最大限使えないとハイブリッドやEVは宜しくない。

しかもこの車、このモードだとブレーキを踏むまでクリープがキャンセルされるので、実質的に停車までワンペダルでイケる(流石に坂道停車まではできないだろうけど)。

しかし、セールス氏の話を聞く限りでは、ノートでは強力な回生ブレーキが使えるにも関わらず、回生ブレーキを使っている限りはブレーキランプが点かないらしい。

これは大変危険である。

テスラやBMWでは、回生ブレーキ時でも約0.2G辺りを境にブレーキランプを点けるという「自主規制」を行い、安全に配慮している中、ワンペダルで停車まで対応できるほどの制御になっているのにブレーキランプが点かない、何故そこまで頭が回らなかったのか、自分は大変疑問なんだけど、実際のところはどうなんですかね。

***
【追記】
確認したところ、流石にブレーキランプは点くみたいだな。

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【試乗】スバル・インプレッサスポーツ 2.0i-S EyeSight/スバル・レヴォーグ 1.6GT-S EyeSight
Posted: 2016年10月31日 06:11 インプレッション

うむ。

***
■インプレッサスポーツ
すごく普通だ(w

シャーシなんかはものすごく剛性感があって、これまでのスバル車ではたまにあった「4WDだからスタビリティが良く感じる」というタイプではなく、そういう車の(シャーシとかの)素性的なもので安定感とかしっかり感を感じるタイプの車。

またサスの動きなんかにもこのシャーシ剛性がよく効いている感じで、比較的締まった感じのするセッティングの割りにはマイルドな乗り心地になっている。

ただ、それ以上のところを求めようとすると、基本的に走っても曲がっても止まっても「ごくフツー」以上の感想が出てこない(w

スバル的にはいわゆる「アジリティ」を重視して味付けしているようだけれども、ある意味ドイツ勢とかみたいなあざとさのレベルまでは達していないし、大枠としては日本車の王道中の王道を突っ走ってる感じなので、「フツー」なのである。

しかし、前世代までのスバルの一部のCVT車に見られていたエンジン・ミッション・スロットルの連携の悪さを感じるような部分は無くなっていた。

***
展示車を見た段階では気になっていたステアリングの左へのオフセット、運転する分にはほとんど気にならない。

どちらかと言うと、プリウスでも感じたところだけれども、左腕をアームレストの上に置きつつハンドルも操作するという、安楽な姿勢での運転がしやすくなっているパターン。

トヨタさんの「指導」でもあったんじゃろか。

***
まあ、他にこの車を見た人からも色々言われているようじゃが、普通過ぎて「これで売るのって結構辛くね?」って思ったりする。

ベンツのAクラスみたいに何はなくともブランドで勝負できる車相手は論外として、ゴルフと比べられて「ターボやDCTが・・・」、アクセラと比べられて「ディーゼルが・・・」って言われたようなときに、言い返す言葉が値段くらいしか見つからないんじゃが、割安感もあった先代と比べれば価格帯は数十万上がってるし、そもそも新型車で値引き攻勢はよろしくない。

心身ともに洗練されすぎて「スバルといえば四駆」なイメージもなんか薄いし、数字には現れにくいパッケージングの良さなんかの作り込みの良さもこの車の魅力ではあるけれども、そういうのは言葉でアピールするには時間がかかりすぎる。

最も先代モデルなんかは普通の人に売れたからこそそれなりのヒット作になったのであって、あくまでそういう方向性のブラッシュアップ・変なスバヲタは完全に切り捨てる方向と言われれば、間違いではないのかもしれぬが。

でも何かの分かりやすい飛び道具は欲しいところだよね。
スバヲタ歓喜じゃない方向性のヤツ。

***
■レヴォーグ
インプレッサのことについて色々話をしていたら「是非乗っていかないか」ということで(w

レヴォーグに乗ったのは出た直後以来のことで、現在はC型になっているそうなので、当時とは色々変わっているはずである。

最も、以前乗ったのは1.6のGTグレードなので、そもそも足回りが全く違うという点があるのであんまり比較にはならないが。

***
やっぱり味の濃さという点ではこっちだな。

1.6でもわかりやすく速いし、ビルシュタインが付いてくる分乗り味もスポーティ。

車の味付け自体に個性があるので、基本設計が半世代~1世代分古いというネガは全く無い。

でもGT-Sとなるのでノーマルのグレードと比べると、この世代のビルシュタイン車は単にダンパーが違うだけではなく、フロントロアアームもアルミ・ピロボールジョイントになるので、最初の一発目の入力というか、足の動き出しのスムーズさがより良くて、より乗り味が爽快である。

低速域の乗り味の硬さなんかは如何にもビルシュタイン、減衰力が普通より高い車だなぁって思うけれども、その辺りの手当てがしっかりしているので、車の動き自体は読みやすく悪くはない。

またビルシュタインであるせいかどうかは分からないけれども、素のGTの違和感を感じるくらいの矢のような直進性と比べれば、その辺りの走る曲がるのバランスがより曲がる方向への意識が増えてて、トータルバランスとしてはマイルドになっているような。

***
ただドライブトレーンは相変わらず妙にダッシュ力を重視しているのは変わらんね。

ちょっとアクセルを踏んだだけでビュンと飛び出すタイプで、細かい速度調整が結構難しい。
インプレッサと比べると良くも悪くもパワーの目方分の差はハッキリと分かるけれども。

やっぱりターボラグを隠そうとしてるのかなぁ。
どうもアクセルの反応を見るに、ただパワー感を演出してるだけじゃなくて、そういう極低速域で過給が掛からない領域を使わせたくない感じなんだよね。

***
そういう意味で、如何にもスバルらしさという点では当然のようにレヴォーグGT-Sに軍配が上がるけれども、これは以前にレヴォーグに乗ったときにも言ったかもしれないけれども、長く付き合うのならばよりフツーな方がいいよね、的な。

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【試乗】マツダ・アテンザ XD・Lパッケージ(FF/6AT・16年8月〜)
Posted: 2016年10月10日 14:16 インプレッション

見た目(特に外装)は15年1月のMCモデルとほぼ変わっていない。

内装のルーフトリムがブラックになったこと・メーターデザインが一部変更されてHUDが高精細・フルカラーになったことくらいが見た目の大きなトピックである。

でもそのメーターコントラストは、アクセラの現行車を見ても思ったのだけれども、初期の頃の自発光式メーターを思わせるようなクッキリとしたものとなり、非常に見やすく&綺麗になったのが印象的なのと、あとMFDもまた少し変わってなんか表示できる情報量が増えてた気がする。

***
シャーシ・ドライブトレーンの方も基本はほぼ変わっておらず、ナチュラルサウンドスムーサーなどのディーゼルエンジンの消音対策、或いはGVCのようなソフトウェア的な要素の追加が主である。

静粛性については・・・そもそもアテンザは15年のMCのときにも静粛性向上の改良が入っており、この時の改良では前期型と比べて少しウェットな感じの音に聞こえるように音が変化した(静かになったかはよく分からない)。

で、今回のそれにしても実際のとこナチュラルサウンドスムーサー等の効果はイマイチよく分からなくて、結局アクセラの1.5リッターにしても「これはデミオより良い車だから静かなんだよね」的な印象が先に来るし、アテンザも静かになったのか?と言われると自分のとあんまり変わらない気がするし、また音質が少しドライな感じに揺り戻したような気もして、この車だけしか知らなかったら「そんなもんだろう」としか思わないだろうし、同型車ユーザーの視線から見ても「そんなもんだろう」としか思わない。

***
Gベクタリングコントロール。

言われてみると交差点を曲がる程度でも、例えば横Gの立ち上がり・収まりが穏やかになったような「気がする」。
アクセラのときにも同じこと言ったような。

正直なところ、自分の車は足をいじっているわけであるから、その辺りはフルノーマルの車と比べても更にその辺りの挙動は変わっているわけで、i-DMを参照していると足を弄る前よりも気持ち点が悪化しているので、この辺りのGの発生・収束は以前よりも鋭くなっていると思われ、GVCが無い旧型のノーマルに改めて乗っても同じ感想を言うかもしれない。

この辺りは、現在北陸マツダでは試乗車のモニターキャンペーンをやっているので、それで1日ゆっくり試してみないことには、やっぱり分からないのかもしれない。

***
ところで、久しぶり(?)に19インチのフルノーマルのアテンザに乗って思ったのだが、アレだな。やっぱノーマルホイールは重すぎるな。

あの重いホイールが悪い意味でマスダンパーみたいになってしまっていて、ある程度までの入力がサスペンションに伝わらない、そんな感じがする。

この車は車重が比較的軽いので、やはり割合としてバネ下重量が占めるウエイトが自然と大きくなるわけで、そこにSUV並みの重さのホイールが加われば自ずとそういうことになる。
(そういえば、いつの間にか車重が20kgほど増えてるね)

でもそれをカバーできるくらいダンパーが動けばいいんだけど、そこまでには至っていない。

この辺りは軽量ホイール+ビルシュタインの自分のは、ダンパーはかなり硬いので足が動き出してからはノーマルと比べると硬さをモロに感じるし、ドラレコなんかも反応しまくりなのだが、最初期のところはむしろ足が軽く動くので自分のが遥かに良いのだな。

結局これはドレスアップでノーマル以上の重いホイールを履いた車と同じ挙動で、だから初期入力で鋭いハーシュネスがガッツンガッツン来るのは前期と全く変わってないっていうのが・・・。

サスが動き出してからは前期とはブッシュからかなりチューニングが変わっているわけなので、そこはいいのだが、舗装が再舗装などで荒れている程度の道、こういう場面での乗り味が大変に悪い。

19インチ仕様は結局この重いホイールも何とかするか、アクセラ22XDみたいに足回りも丸っきり変えてしまわないとダメだね。

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スバル・インプレッサスポーツ 2.0i-S EyeSight プロトタイプ
Posted: 2016年9月22日 19:59 インプレッション

まだ発売まで1ヶ月近くあるっていうのに驚いたんじゃが。

***
最近のスバルは売りたい車種に関しては派手に観測気球を打ち上げる戦略を取るな。
(そういうのが無かったレガシィはどれだけやる気が無いのかと)

逆を言うとティーザーキャンペーンは割りと派手にやるのに、肝心の発売日は直前までボカしている事が多いので、いつ出るの?まだ出てないの?っていう疑問の方が先に来たりする。

***
車としては「スバルがアクセラを作ってみたらこうなります」だろうかw

インプレッサが属するCセグメント(?)の車はかつては大衆車の代表格であったが、近年は国内外ともに内容の充実化が著しく、単にバリューが高く自動車として真っ当なだけでは生き残れないクラスになりつつある。

インプレッサも当然その流れに乗ってきた(乗らざる得ない)感じで、新型は商品性のブラッシュアップに特に力を入れたという。

エクステリアは韓国か中国車のようにデザインの酷かった先代と比べれば、WRX辺りから始めたデザインテイストを継承しているものの、随分と垢抜けた。

そしてそこそこのデザインを得ながらも、パッケージングの組み立てかたが非常に上手いと思う。

Cセグメントの乗用車としてのキャビンスペースを十二分に確保しながら、ワゴン車並みのカーゴスペースもある。

かつてのインプレッサスポーツワゴンが当時の基準から考えれば「ハッチバックみたいなワゴン」だったのを考えれば、ハッチバックそのものになったのにそれなりにデザインにも配慮しながらスペースユーティリティを確保する設計の上手さはすごいと思う。

ただそれが故に、なんでハンドルがこんなに左に寄ってるの?というのがとても目立つ。

***
ステアリングオフセットというのは、場合によっては設計思想の一つとして盛り込まれる場合もあるが、大概の場合は左右のハンドルを作り分ける場合において、何らかの設計上の制約が出た場合に生まれる。

つまり、大概こういうので問題が出やすいのは原設計とは逆の位置にハンドルを持ってきた時であるのだが、つまり最近のスバルはアメリカ市場におんぶ抱っこなので、基本は左で作って右も作った感じなのか。

とにかくドライビングに違和感が出かねないレベルのズレかたで、相変わらず1.6リッターという、日本の量販車では他に無い排気量を平然と使い続けるところといい、どうにも日本市場をどう考えているのか分からない面がある。

***
今度のインプレッサはインテリアの質感にも拘ったらしいが、どこをどう拘ったのかはよく分からない。

というのも、インテリアのデザインにはエクステリアほどの色気はそもそも無いし(相変わらず子供っぽいMFDも健在だ)、結局ソフトパッドは使ってない、ダッシュボードなんかの普段人肌に触れない部分の表皮も革調というには質感が足りない、そもそもコーディネートが真っ黒だから面白いもクソもない。

黒いコーディネートというのは質感を誤魔化すには最高の組み合わせなので、これしかないというのならばむしろ質感にはカネがかかってない方である。

***
とりあえず本体代だけで260万くらいするそうなので、Cセグメントとして考えるなら並でも、先代と比べると結構値段上がってない?って気はする。

今のインプレッサは1.6の素の仕様だと150万円で買える車なので、カローラほど安くはないにせよ、このクラスの車としては非常に廉価な方の車である。

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【代車】マツダ・フレア XG
Posted: 2016年9月 9日 06:27 インプレッション

ワゴンRとも言う。

***
たまたまマツダに車を預けに行く手前、前を走っていたフレアクロスオーバーを見て、何となく「そういえばただのフレアってどんな車だったっけ・・・」とか思っていたところでもあった。

そうだよ、マツダ版はAZワゴンという名前から現行型から名前が変わったんだった。

***
歴代のワゴンRは度々だが乗る機会はあった。

個人的にはやはり軽自動車の世界にエポックメイキングな変革をもたらした初代が車としても最もまとまっていてデキが良いと今でも思っている。

単に形が物珍しかったからではない、確かな設計思想に裏打ちされた良さがあったからこそのヒットと思う。

その後2代目はそういう初代のネガを潰した車でそういう意味では面白みに欠ける、で3代目はそこから脱却しようと背伸びしてみたらずっこけた、みたいに考えてて、4代目はまだ見たことがない。

そして今回は現行型。

***
現行型のワゴンRは現在のスズキの軽量設計を重視するようになった世代の最初の車であり、同時にエネチャージのような技術が投入されたのもこの車からであり、何気にスズキの中では重要なポジションに居る車である。

最も、その分だけ見た目には手間を掛けなかったのか4代目とどこが違うのか分からないくらい似ているが。

***
とはいえ、走らせてみれば何の変哲もないベーシックカーである。

取り立てて何かを訴えてくるわけでもなく、普通に走る。

「普通に走る」以上に何も言うことがない。

ハイトモデルという世界観を切り開いた後、ダイハツのタントから始まるスーパーハイトに主役がバトンタッチした現在は、ワゴンRが誰がどう乗ってもそれなりにサマになるポジションに収まった、或いは収まるべき立場になったというのを感じさせてくれる。

まあこの手の車は箱型に近いボディ形状特有の不安感であるとか、或いはユーティリティを基本的に重視するが故の自動車としての文法の若干の破綻感はどうにもなってない感じではあるけれども、別にそこはそれがこの車(ジャンル)の味なので気にする程でもない。

***
とはいえ結構この「普通に走る」というのがキモで、カタログ値でリッター30km前後となる超低燃費車の割りには、走りが自然で普通なのである。

アルトがリッター38kmを出そうとするが故になんかギクシャクするのとは対照的に、軽量化したとはいえ800kg近い車体をNAで走らせるのに副変速機付きCVTが大変良い仕事をしているし、アルトのような妙なシフトスケジュールでも当然ない。
そして相変わらずR06Aのトルク感も良く、音も静か。

とゆーことは、今のスズキの軽はアルトのような極限の数字を追求すると流石にヘンなことになるが、リッター30km程度ならば最早背伸びをせずとも普通に出せる数字になっているのである。

ただ、エネチャージでのエネルギー回収をかなり積極的にやっているのか、いわゆるエンジンブレーキの部分がかなり強く、またそれらの制御の切り替えが結構雑な感じもして、アクセルの操作に対してMT車のようにカクカク動いたりする。

走行フィールを重視するが故にこういう走行エネルギーの回収を犠牲にしているハイブリッドなんかもある中で、エネチャージはそういうシステムの中では原始的な構造でもあるのだが、その辺りは割り切ったんだろうか。

***
というわけで、ニューベーシックカーとしての資質は大変高いと思ったけれども、それ以上に言うべきことも何もないという、ある意味カローラみたいな存在感の車になったような気がする。

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【試乗】ニッサン・セレナ X(プロパイロット装着車)
Posted: 2016年8月28日 22:14 インプレッション

さてセレナを見に行くならどこ行こう?と思って、ふとかつて自宅から一番近い、Q45の駆け込み寺にしていた店を訪ねてみた。

田んぼのど真ん中にあるような店で、脇にはバイパスが通っているので、昔この店でエクストレイルに乗ったこともあるのだが、車によって様々なルートをバランスよく選ぶことが出来るような、非常に試乗コースとしては環境のいい店である。

無かったらそそくさと撤退しようと思ったが、しっかりと置いてあったので一安心。

***
置いてあった個体は中間グレードなれど、当然のように自慢の先進装備とオプションは全部付けてあるというまさに広報仕様で、まずは数々のハイテク装備の説明と実践からスタートするw

インテリジェントパーキングアシスト、あれかなりスムーズにしっかりと枠入れできるんだな。

もうちょっとガクガク動くのかと思ったら、車の動きはベテランドライバー並みのスムーズさと精度である。

でも車速はたぶんクリープ以上は出ないようにはなってるんだろうし、ブレーキだけは自分でやってくださいとのことだが、その割りには「はえーよ」としょっちゅう警告を出してくるので(実際速い)、それなら適度な速度になるよう、車側がある程度アクセルとブレーキも制御すればいいのに。

***
アラウンドビューモニター。

おもちゃだと思っていたら意外と実用性が高かった。

エルグランドとかでチラ見はしたことがあるような気はするけど、実際のところ車庫入れシチュとかで試したことは皆無だったので、意外と(補助装置としては)像に歪みも少なく正確に位置関係を捉えられるのだな。

でもたぶん、それって最近の高解像度なカメラと画像処理用の高性能プロセッサが安くなってきたから良くなったのであって、たぶん出始めの頃はおもちゃだったんだろうなぁ。

***
スマートルームミラー。

なんかゲームのバックミラーみたいだ(笑

言われなきゃ意外と違和感はないような気がする。

***
そして自慢のプロパイロット。

なんと何故か作動しなかった!(爆

流石ニッサンである。

しかしレーダークルーズはしっかり働いたのだが、こういう装備はオートマ車でこそ真価がわかるな!

気が付くと勝手に車が前の車についていってくれるというのは、あれほどまでに楽なのか。

ウチのはMTなのに無駄に付いているが、結局全車速追従は出来ないのと、ギア操作のことを考えているとあんまり有り難みがない。

でもプロパイロットとは構成の近い、いわゆるレーンキープアシスト+レーダークルーズというのは15年くらい前から組み合わせとしては存在しているけれども(ニッサンでもF50系に設定有り)、いわゆる自動運転の段階としては、何が違うんだったっけ?

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車自体はどうか、と言われると、まずパワーが無い。

ノアとかよりもパワーが無い気がする。

その上、こう、スロットルとエンジンとミッションの連携がなんかおかしい感じで、踏み込み方によって車の出方が全く変わる。

スムーズに発進させようとそっと踏み込むと全く車が前に出ず、おかしいと思って踏み足すと一気にキックダウンして急加速。

リニアリティという言葉が全く無く、車がドライバーの意思を勝手に解釈するというか、意訳して動く感じである。

なんだこりゃ。

ニッサンのCVT車って昔からこんな走りだった気がするけど、全く変わっていないのだな。

それでいて絶対的なパワー感もなくて、すぐに加速が頭打ちになる感じ。

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ただ、操縦性という点ではこのクラスではたぶん足回りが一番柔らかい感じがするけれども、だからといって車の姿勢が変わることを嫌がらない感じで挙動が読みやすく、そういう点ではこのクラスでは最も車の動きが自然である。

他のライバル各車は荷重を支えるための硬いバネに乗り心地を工面するための柔いショック、そしてロール感を抑えるためにセオリーよりもかなり高めなロールセンター?という感じで、良路は良いが道が荒れるに従って乗り味が急激に悪化したり、或いは重心というか車の姿勢変化の軸点が妙なのを意識させられる動きが出るが、セレナはその辺りをかなりセオリー通りに作ってある感じ。

しかし本当に足回りが無茶苦茶柔らかく、ダンピングも全く効いていない感じがするので、雲の上を走るように柔らかで快適な反面、常に車がふわふわ揺れてるような感じである。

このひたすら柔らかい事を認識した上でドライブすれば滑るように走ってくれるだろうが、運転がヘタクソな人間が乗ると車酔いマシーンになるタイプだろうな。

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あともう少しブレーキにダイレクト感と効きが欲しいと思います まる

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前席にミニバンらしからぬでかいアームレストが付いていると思ったら、これ折りたたんだ2列目の真ん中なのかw

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で、最後にユーティリティとかの説明も拝聴していたのだけれども、結局この手の車ってA車にない要素をB車が盛り込んで、C車が更にそれをブラッシュアップするの繰り返しなんだな、と思いまちた。

そういう意味でとても良くノアを研究したんだな、と(笑

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全体的な雰囲気としては、やっぱり不思議とニッサンですね。

ノアと比べると、良くも悪くも若々しくて下品な感じがする(笑
(しかもこの試乗車、プレミアムインテリア付きで更に下品さが加速している)

乗り味はノアに輪をかけてスローでソフトなんだけど、何故かノアより落ち着く感じがない。

そーゆー意味ではファミリーカーとしては妙に肩で風を切る感じがする車ですけど、まあニッサンはそれがいいんですよね。

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