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PROJECT CARS
Posted: 2017年1月 5日 10:20 ゲーム

スチムー恒例のウインターセール。

今までセール対象になってもそれほど安くならなかったProject Carsが安くなってたし、そろそろForzaにも飽きてきたので。

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最近のこういう実車系のレースゲーはいわゆるグランツーリスモの影響を受けたリアルシミュレータ系と、リッジレーサーなどの爽快な遊技性を重視したアーケード作品の流れを汲むレーシング系が存在する。

Project Carsは前者の方に位置する作品である。

Forzaがシミュレータ系作品の中でも比較的GTの影響を強く受けた作風をしているのに対して、Project Carsはとことんシミュレータとしての性格を突き詰めたような作風をしており、最初から収録車種・コースなどは全てアンロック済み・・・というかロックの概念が無いようである。

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挙動。

基本的にこの手の物理エンジンを使ってリアルな挙動をシミュレーションしている作品に親しんできた人ならば、すぐに慣れるレベルである。

しかし、著名なGTやForzaに対して最も異なっているのはタイヤのグリップ感である。

Forzaなどと比べてグリップ感がかなり低く、その分だけ全体的に展開が低速化している。

元々レースゲームというのはパッドなどの粗い操作精度や、Gフォースなどが無いことによる車の挙動を体感的につかめない事を補償するために、現実よりもタイヤグリップを大幅に高く設定する傾向がある。
が、この作品は極力現実に近いグリップ感に合わせてきているようだ。

基本的な挙動は他のシミュレータ作品とあまり変わらないような気がするのに、タイヤがプアなだけで大幅に違った趣向となるのだから、最近はこの手の作品がタイヤメーカーとの連携を強めているのもよく分かるというものである。

また、このグリップ設定のせいかゲームそのものの操作についてもハンドルコントローラで遊ぶことをほぼ前提としているフシがあって、箱コンのようにアナログ入力を受け付けられるパッドでも、パッドで遊ぶに際しての必要な補正などをほぼ行っていない、或いは一応オプションにはそれらしい設定はあるがあくまで簡易的なものらしく、特にステアリング操作が極めて難しい。

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シミュレーション要素。

最近の作品ではタイヤの温度管理という要素を取り入れている作品は多い。

この作品も例に漏れずという感じだが、どういうふうに扱えば良いのか、という面を論じると、それぞれの作品によって大幅に傾向が違う。

Forzaは冷間~適温の差が少なく、熱ダレすると一気にグリップを失うデザイン。
また温度管理についても非常に熱しやすく冷めやすい。
タイヤが滑り出すと一気に熱が入ってしまうが、安定すると瞬く間に適温に戻る。
あと空気圧設定もできるが、空気圧の影響もあまり受けない感じがする。

Project Carsは冷間で食わず、適温~熱ダレの差が少ない。
そして非常に熱が入りにくく、適温に上がるまでにコース1~2周はザラ、ドリフトやホイルスピンを起こしても、ほとんど温度が上がらないくらいである。
空気圧の影響もこの作品は非常に大きく、操縦性や熱の入り方にも大きな影響がある。

このデザインの差はどこから来ているのだろうか。

Forzaは確かピレリと共同でこの辺りのシミュレーションを設計しているはずで、そういう意味では理論的にタイヤをシミュレートしていそうだが、Project Carsはレーサーとタイアップしていたはずで、こちらは現場の肌の感覚を重視しているのか。

まあForzaみたいに完全な冷間状態からコーナーひとつふたつ曲がる程度でウォームアップが完了するというのも不自然だし、現実のレースであそこまで神経質にタイヤを冷やさない・温めることをやるのだから、Project carsの方がこの辺りは「リアル」なのか。

その他、ブレーキの温度管理の要素もあるが、これは冷間~フェードまでの差がイマイチわかりづらく、そもそもフェードするまで温度が上がることもマトモに遊んでいる限りはまず無いという感じなので、あまり気にする必要はないかも。

またこの概念があることと、フォーミュラなどのレース系車種が収録されていることも考えれば、カーボンブレーキのシミュレーションも考えているのだろうが、ざっと走ってみた限りではその辺りをシミュレートしているのかも怪しい。

変わったところでは、テレメトリーには出てこないが水温の概念もある。
(コックピットビューで水温計が見える車は水温計も動いている)
但し、これは「オーバーヒートしたらエンジンブローします」程度にしか使われてないようだが。

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車そのもの再現度については、収録車種が少ない少数精鋭体制だけあって、細かいところまでよく見ていると感じる。
(しかし4駆やアクティブサスペンションなどのエレクトロニックデバイスの再現だけは、ご多分に漏れずである)

DLCを含めても異様に収録車種が偏ってるのは難点だが。

尚、チューニングやドレスアップという概念はない。
(市販車で収録されている車種に関しても色すら変えられないが、何故かコースによってそういうのが変わる)

セッティングは足回りを中心に出来るが、車によって出来る・出来ないの差が結構あったり、イマイチ何を調整しているのか分からない項目があったり(ビスカスロックって何弄ってるんだ?)、調整幅自体も妙に狭いような・・・。

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コース。

他の作品と比べるとアンジュレーションは勿論のこと、細かいギャップまで事細かに付いており、そういう点も含めて車のセッティング能力や、或いはコースの世界観の表現自体が豊かな作品と感じる。

収録車種が偏っているのと比べるとコースの方は比較的メジャーかつ他の作品でも見かける「おなじみ」のものも多く、そういう意味では車よりは親しみやすさがあったり、他作品からの攻略手法がほぼそのまま通用したりもする。

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トータルで見ると、これは「ひたすら走るのが好きな人向け」である。

いろいろな車を乗って楽しみたいのならばForzaやGTの方が華のある車や身近な車が多数収録されていて楽しいが、一方でレースに勝ってステップアップを目指すというゲーム的な要素をクリアしなければその自由を享受することはできない。

この作品はそういう過程をすっ飛ばして走りに没頭するためのデザインをしている。

そのため、ドハマリして何時間も遊んでいられるタイプではないのだが、ふと思いついた時に起動して、満足したら席を立てる、本格的なのに気軽に遊べる作品である。

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